揺れやすい地盤かすぐわかる
自宅や職場は大丈夫か。「揺れやすい地盤」が一発でわかるサイト
環太平洋火山帯が縦断し無数の活断層が横たわる日本列島は、地震の多発地帯。いつ大震災が起きるかわからない国に住んでいる限り、備えを怠ることはできません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、建物・構築物の倒壊による圧死から身を守るためのノウハウを記しています。
倒れるモノ
さて、本日は災害関連のお話第二弾。
私たちはイナカに住んでいますが、日本の人口の多くは世界有数の大都市(東京・大阪・名古屋)に集中しています。その意味で、災害に備えるとするなら、ある程度
- 大都市で被災した場合
を念頭に置くのが合理的ですよね。いや、私たちにしても頻繁に大都市へ出張しているので、出張中に被災することはありうるんですよね…やだやだ。
この場合、まず避けたいのは
- 建物・モノなどの倒壊による圧死
です。そう、災害に直接巻き込まれて死ぬパターンです。
コレ以上のことも当然起こりうるというのが、東日本大震災以降日本人の常識となったのは悲しいことです。ですが、湾岸部、都市部の河川の近くにお住まいの方は、別途
- 浸水による溺死
についても考えておく必要があるでしょう。
圧死については、
- 上部やヨコからモノが落ちたり崩れたりする
わけです。なので、ご自身が日中過ごしている建物の
- 耐震性を調べておく
ことです。調べたこと、あります?建物の耐震性は、ざっくり三つの時期に分類されています。
- 1980年以前
- 1981年6月~2000年5月
- 2000年6月以降
そして、トーゼンですが、古いモノほど耐震性が低いんです。有名どころでは、新宿の紀伊國屋書店のビルなどは非常に耐震性が低いと診断されています。他方で、古いモノでも耐震補強工事が行われたモノもあるんです。
建物の耐震性が低ければ、それだけ建物自体が倒壊する危険が高いわけですから、身の回りをどれだけ整頓して家具を固定しても圧死のリスクは減りにくいですよね。
ただ、耐震性が低いビルに長時間滞在しなければならない方も多いでしょう。これはもう、
- 個人の力では如何ともなしがたい
わけで、次善の策として
- ヘルメット等の常備
をオススメします。災害時にヘルメットが被れるかはギモンですが
- ナイよりずっとマシ
なはずであり、生存可能性が高まると思うからです。
そして、出先で災害にあった場合に備えて、
- よく行く場所のうち耐震性の高いビル
を覚えておくのも悪くないと思います。建物自体の倒壊とモノの倒壊、散乱による圧死を避けるためにできるだけ安全な場所を記憶しておくのです。
そして、建物がのっかっている土地についても調べてみて欲しいんです。
自然災害、とりわけ日本の場合には地震ですが――の場合に、まずは災害直後の圧死から身を守ろうというお話でしたね。
地震のときには周囲の思わぬモノが倒れたり飛んできたり(突進してきたり)してしまうのです。足にコロコロの着いているワゴンなどは、突進してくるそうです(゜ロ゜屮)屮
なので、周囲に倒れやすいものを置かないのはもちろんですが、建物自体の耐震性の方がはるかに重要です。揺れやすい箱(建物)の中にあるものは、ぞりゃ固定してあっても揺れてしまいますから。
でね。今回のハナシは、このあとです。その箱(建物)が立っている場所はどうなっているのかということです。そう、
- 地盤の揺れやすさ
です。どんな堅牢な建物でも、揺れやすい地盤の上に立っていれば当たり前ですが、揺れてしまいますから。
ご自宅や会社がどんな地盤の上に立っているか調べたことがありますか?これまた便利なことに、それをイッパツで調べられるサイトがあるんですよね。
● 揺れやすい地盤
是非ご自宅や会社、学校、避難所などご自身と関係のある場所を入力して調べてみてくださいね。
私もいろいろ入力してみましたが、結構
- ビビりました…( ̄□ ̄;;
自宅や会社だけじゃなく、よく行く商業施設や東京や大阪で泊まるホテルなど
- 意外に揺れやすい
場所にあったりするんですよ。その場所の周辺を思い浮かべてみて看板やガラスが落ちてきたらとか、ショーウィンドーの中のトルソーがガラスを突き破って突進してきたらとか、想像しちゃったんです。これが想像じゃ済まないところが怖さですよね。
揺れやすい地盤に立っている場合、ハナシはより一層
- 難しく
なります。建物だって個人の力ではどうにもならないのにコトはその土台の地盤ですからね。それでも自分に関係のある場所の地盤がどうなっているのか知っておくことは防災の出発点として重要ですよね。
その上で
- より強固な地盤上の避難場所はどこか
を探しておくといいと思います。
私の場合、出張中に災害に遭う危険性の方が高いので出張中のホテルとセミナー会場については調べています。
東京などは多少土地勘があるので、周辺状況を思い浮かべ
- このあたりは比較的安全そうかな
と思う場所にもアタリをつけています。
…私は防災の専門家ではありませんが、それでも人は
- 訓練のとおりにしか動けない
といいます。やったことがあることは、なんとかできるものなのです。逆にやったことがなければ、トンデモないことをしてしまい、助かるものも助からなくなるかもしれないのです。
是非みなさんのご家庭でも、防災について連絡先や避難場所などは話し合っておきましょう。
あれから8年。再び必ずあのような災害が起こる国に住んでいる以上、悲観的な観測に基づいて対策を立てておくことは家庭においても重要だと思います。